【活動報告】第22回 哲学カフェxミュージアム テーマ「イデア(万有の根源)とは何か?」

公開日: : 最終更新日:2020/02/19 ギリシャ哲学, 西洋哲学 , ,

 

「イデア」とは、英語のideaという語のもととなった古代ギリシアの哲学者プラトンが提唱した考え方です。

 

今回は、哲学の一丁目一番地のテーマであるとはいえ、抽象的で理解して頂けるかファシリテーター自身も確信が持てないままのスタートでした。

 

皆さんと一緒に「洞窟の比喩」の啓蒙動画を見ました。

「イデア」の中でもその究極である「善のイデア」、そして最もポピュラーな「洞窟の比喩」を紹介したいと考えました。最初に日本語訳も付してある良い啓蒙動画を見てもらいました。

 

「善のイデア」を認識することは、確かに大変難しいことです。私たちは上記の画像や動画に見るように、洞窟に鎖でつながれ、壁面に映る影を見せられている存在だからです。

 

その上さらに、私たちは近代科学の進展とともに、主観・客観図式、ニーチェのいう「遠近法」の相対的な世界の中に繋がれているからです。

 

そこで第二部では、イデア論と対照的なニーチェの世界観についても説明しました。皆さんは、「実験哲学」を重んじるニーチェの世界観にはなじみがあるようで、話が弾みました。

 

当日の議論のベースとなったホワイトボード

プラトンとニーチェの考え方をもとに、第三部はフリーディスカッションにして様々話し合ってもらいました。ファシリテーター自身は、100年以上にも及ぶ教会建築を導いた教会のイデアというテーマにとても関心を抱きました。

 

富山新聞記事に掲載されたこともあって、初めてお越しになった方もおられました。「難しい」と正直にお話しいただき、とてもありがたかったです。ニーチェの世界観は馴染みやすいものでしたが、イデア論についてはピンとこなかったようです。

 

もちろん、ファシリテーター自身の力量不足もありますが、イデアを実在すると認識することが難しい世界に私たちがいることに原因があります。ただし、真善美の根拠であるイデアがないことになると正義も愛もなくなってしまいます

 

なんとかして、イデアの実在を認識することが必要です。その試みの一つが、近年流行しているマルクス・ガブリエルの新実在論ではないかと紹介して、セッションをクローズしました。

 

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